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第2回関西P2P勉強会に参加&途中退席してきました。 第2回関西P2P勉強会に参加&途中退席してきました。

3月29日(土曜日)に京都のキャンパスプラザで行われた「第2回関西P2P勉強会」に参加してきました。

当初は13:30から17:30までの予定だったのですが、発表が押しに押しまくって、結局終わったのは20:00過ぎになったようです。
僕は、後に予定があったため最後の発表の途中で退席させていただきました。

以下、発表のまとめ・感想です。(敬称略)

構造化オーバレイ Skip Graph と PIAX における活用」 (株) BBR CTO 吉田 幹

前半は、世の中では「構造化オーバレイといえばDHTでしょ」という風潮がはびこっていますが、他にも「Skip Graph」という良い構造化オーバレイの種類があるんですよ、というお話。

Skip Graphは、世界的に認知度が低いものの、検索がlog nのオーダーで可能、範囲検索が可能、等といった優れた特徴を持っているみたい。

でも何故世界的に認知度が低いのだろう?と疑問を持ったので質問させていただいたところ、理由は大きく2つあるみたい。

  • 元の論文の内容がひどく難しい。理解しにくい。
  • 世の中にDHT信者が多い

後半はP2Pエージェントプラットフォーム「PIAX」のマルチオーバーレイ機構についてのお話。

PIAXでは、アプリケーションからの様々な探索要求に応えるため、複数のオーバレイネットワークをプラグイン化し、クエリのパターンによって動的に切り替えることができるみたい。

プラグイン化したオーバレイネットワークには、緯度経度による範囲検索が可能な「LL-Net」や、みなさんご存じ「DHT」などがあるようです。
また、それらのオーバレイネットワークは全て「Skip Graph」の上に実装されているみたい。

ノードの参加・離脱に関して排他制御が必要だという弱点があるみたいですが、「Skip Graphすごーい!」と素直に思いました。

「幾何学的な接続経路を持つP2Pドロネーネットワークについて」 関西大学 奥 智照

各ノードの座標情報(緯度経度でいいのかな?)を使って、ドロネー図を構築し、それをそのまま、ノード間のリンク情報として利用してしまおうというお話。

ドロネーネットワークは、ノードの離脱による影響が局所的な範囲に収まる、各ノードの次数は必ず6以下になる、といった特徴を持っているようです。

また、LL-Netよりもノードの位置情報により強く依存したP2Pネットワークのトポロジ構成手法、という印象を受けました。

実際にドロネー図を用いて構築したP2Pネットワークを使って何ができるのか、といったことにあまり触れられなかったのが少し残念。

現状は、何かの通信インフラを各ノードが利用するという前提でのお話でしたが、アドホックネットワークに適用すると面白いことができるんじゃないかな、と思いました。

2つ以上のノードが座標的に重なったときにも正しく動作するのか?、などの質問事項が浮かびましたが、結局質問できませんでした。

「Inside Bamboo DHT」大阪市立大学 藤田昭人

分散ハッシュテーブル実装のひとつである「Bamboo DHT」についてのお話。

といっても話の主旨は、JavaでかかれているBamboo DHTを諸事情によりC++に力業で翻訳しました(所要時間1年)、という面白い発表でした。

翻訳をしていく過程で、藤田さんはC++とJavaの知識がかなりついたそうです。

しかし、翻訳過程でC++とJavaの知識をつけていったこと、あまりにも逐次的に翻訳しすぎたこと、等が原因で、現在メモリリークの問題が大変なことになってしまっているそうです。

質疑の時間で、どのようにメモリリークを解決するか、等についてかなり白熱したコアな議論が行われていました。
Javaだとガベッジコレクションありきでかかれているので、参照だらけになっていることや、C++でfreeするときに参照されているオブジェクトを消してしまうかもしれない、といったことがネックになっているみたい。
非常に興味深かったです。

「Network Aware OverlayとNetwork Coordinate」 同志社大学 木浦正博

同じ大学の木浦君の発表。

主に、オーバレイ上で実ネットワークを考慮するための諸技術に関するトピック紹介、のようなお話でした。

Network-Aware Overlaysというのが、オーバレイ上で実ネットワークを考慮する試みのことを指すらしい。
こうすることで、ネットワークトラフィックが局所化できるようです。

ネットワークの距離計測にはおもに遅延時間を用いるみたい。
また、すべてのノード間の遅延時間を計っていては効率が悪いので、すでに距離が解っているノード情報を用いて他のノードとの距離を「予測」する方式が提案されているそうです。

その代表格である「Vivaldi」という技術の詳細についても説明されていました。

僕自身の研究で、オーバレイ上で実ネットワークを考慮するための技術(最も早くファイルがダウンロードできるノードを探したい)が必要なので、発表内容ついてに非常に関心を持ちました。

ただ、今回紹介されていた技術は、「ネットワークトラフィックを局所化」するための試みで、「ファイルをできるだけ早くダウンロードできるノードを探す」ための試みではなかったようです。
もしかしたら、ノード間の距離の尺度として遅延時間以外のもの(利用可能帯域、パケットロス、ジッターなど)も考慮されているのかもしれませんが。。

後者の技術について何かご存じであればお聞きしたいと思ったのですが、結局質問出来ませんでした。

「P2P手法によるインターネットノードの階層的クラスタリング」 大阪市立大学 上田達也

先の発表でもあったNetwork-Awareオーバレイの技術を使って、ノードをクラスタリングしましょう、というお話。

後の予定もあったため、途中で退出してしまいました。
申し訳ありません。

タイトルと同名の論文が、情報処理学会の論文誌に掲載されているようです。
今度読みます。

まとめ

全体的にみて、かなり濃い内容の勉強会でした。

質疑の時間も、前の方におられた方々が話の本質を突くすばらしい質問をされていて、とても有意義な時間を過ごすことができました。
技術の深いところに対する突っ込みは、聞いててとても勉強になりますし、とても興奮しました。

個人的にも、知らなかった話題・ネタを仕入れることができましたので、とても満足。

あえて苦言を言わせていただくとするなら、「時間押しすぎ!」ということでしょうか・・
時間はルーズな感じで行くなら、その旨をプログラムに記載する。
そうでないのなら、主催者権限で発表or質疑を終わらせる。
のようなことが考えられてたら、なお良かったかも
(と、5分も遅刻した時間に対してルーズな僕が行ってみる:p

なにはともあれ、本当に勉強になりました。
主催者・発表者の皆様、おつかれさまでした&ありがとうございました。

次もあれば是非参加させていただきたいと思います!

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